絵本「オトナになりたい あおくん」
「オトナになりたい あおくん」 販売価格:800円(税込み・送料込み)
絵: 大玖地 なごむ
文 :北川 らん
監修 :大桐 知子
ある日 幼虫の あおくん は 「大人になったら葉っぱを食べない」と コヨーテくんから聞いてしまって…。
成長のプロセスをテーマにした アニマルメディスンの絵本の 第1弾。
こころを豊かにする知恵が詰まっていて 子どもから大人まで楽しんでいただける内容です。
A5サイズ・16ページ(表紙と裏表紙含む)
厚めの紙で製本した中綴じ冊子。
※ 実物の絵本は 色味が少し変わって見える場合があります。
アメリカインディアンの アオムシのおはなし
(※ このおはなしを元に 絵本を作りました。)
ある日 アオムシくんが葉っぱをモリモリ食べているところに コヨーテが通りかかります。 葉っぱの上のアオムシくんを黙って眺めたあとに こんなことを言いました。 「きみがオトナになったら もう葉っぱを食べなくなるし 飛べるようになるって不思議だよね…。」 アオムシくんのアタマの中は「?」でいっぱいになります。
「葉っぱを食べなくなるって 何を食べるようになるの?」とコヨーテに訊ねます。 コヨーテは「みんな花の蜜を食べてるよ」とお返事。 アオムシくんは激しくカルチャーショックを受けるのでした。「は…花の蜜…!? 」 早くオトナになって飛べるようになるには 花の蜜が必用なのかもしれない と妙な解釈をして その時期に咲いている数少ない花を求めて移動を始めます。
やっと咲いている花をみつけて 蜜を食べてみようと試みますがアオムシくんの口では 花の蜜を食べることができませんでした。 そこにハチドリがやってきます。 悲しむアオムシくんにハチドリが訊ねます。「何でこんなところで泣いてるの?」「お花の蜜を食べて早くオトナになりたいんだけど 食べ方が分からないの…。 」ハチドリはここまでの経緯を詳しく聴きました。 そこでアオムシくんを諭します。
「食べ物を変えても一気にオトナにはなれないよ。 きみが今 葉っぱをたくさん食べて オトナになるための準備をちゃんとしておかないと このあと羽の色を決めるサナギの時期を迎えられないし オトナになるまえに死んでしまうよ。 今できることを喜んでしておくことが きみが望むオトナになるいちばんの近道だよ。 きみは葉っぱをおいしく食べられるんでしょ? キレイな羽を広げるために 今の自分に合った暮らしを大事にしなよ。」
アオムシくんはハチドリの言葉で 今の自分が無理をしてオトナの真似をしても それは意味が無いことを理解します。 今の自分の栄養になる葉っぱを探して オトナになる準備を改めて始めるのでした。
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