・ アニマルメディスンの絵本について


 アメリカインディアンをはじめ 自然や生き物から生き方を学ぶ人たちが 世界にはたくさん存在していました。 その多くは 文字ではなく ものがたりとして 話して聞かせる方法で受け継がれています。

 小さい子どもから大人まで 同じおはなしをくりかえし聞くことで 自分を重ねながら その時々の成長にあった受け取り方をしていく ものがたりたちです。

 現代では 語る人も少なく おはなしを聞く機会もありません。 でも 大切なことがたくさん詰まっています。

 そんなアメリカインディアンのおはなしを 目で見て耳で聞いて 対話をしながら伝えてもらえるように 私たちは絵本に願いを込めました。


・アニマルメディスンってなあに?


 みぢかに動物たちをみながら 暮らしていたにんげんたち。 クマやオオカミ コヨーテにカラスやハチドリ。 もっともっとちいさな トカゲやカエルや虫たち。 海や川の近くで暮らしていれば さかなたちやイルカやクジラやシャチ。 もっともっと たくさんの「いのち」と「こころ」を まいにち感じながら すごしてきました。

 この「いのち」にやどっている「こころ」を 精霊と呼んできました。 この精霊たちが 私たち にんげんに教えてくれること 気づかせてくれることを 「メディスン(おくすり)」と呼んでいます。

 この動物たちがくれる「おくすり」は 傷ついた私たちの「こころ」の痛みを取ってくれたり 誰かが感じている痛みを教えてくれたりします。 そして 私たちの「こころ」が ほかの「いのち」と ずっと暮らしていかれるように いろいろなことを教えてくれるものです。

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